第71回カンヌ国際映画祭で是枝裕和監督の「万引き家族」が最高賞を受賞し、審査員長ケイト・ブランシェットさんは、「見えない人々に声を与えた」作品と評した。
一億総活躍社会などという虚飾に満ちた格差社会のなかで、身を寄せあって貧しさのなかを生きる家族に向ける人としてのまなざしを問う作品なのだと思う。私は12歳の少年の附添人をした経験を思い出した。少年の家庭は母と少年を含む8人兄弟の家族で、母は病弱で生活保護を受けている。
623号 2024/4/1
就活の失敗を機に、22歳から3年間ひきこもったという岡本圭太さん。ひきこもりか…
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