今回執筆したのは、現在ひきこもり中のPNなかたしょうたろうさん。なかたさんは、就学・就労・職業訓練をしていない若年無業者、いわゆる「ニート」が集まって暮らす「共生舎」に興味を持ち、たずねてみた。
「ニートが10数人、和歌山の限界集落に集って暮らしています。よかったら遊びに来ませんか?」という呼びかけをツイッターで見つけて、ひきこもりの僕は「行ってみたい」と思った。
ネットで見た情報によれば、和歌山県にある「共生舎」では光熱費と食費こみで月々3万円程度で暮らせる。実家暮らしだが家族と折り合いが悪く「いつかは離れて暮らしたいな」と思っていた僕にはとても興味深い場所だった。とりあえずためしに2週間ほど共生舎で暮らしてみようと思い、呼びかけ人と連絡をとった。
新宿から夜行バスで最寄り駅まで行き、さらに路線バスと、地域で運営している「住民バス」を乗り継いで共生舎にたどり着いた。周辺には、うっそうとした杉の山に囲まれた川と民家、そして廃校を改装してつくられた共生舎のみ。
人目を気にせず最高の日光浴
ずいぶん心配もあったのだが、滞在した2週間のあいだ、ニート諸氏との共同生活はすごしやすかった。
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