不登校新聞

483号 2018/6/1

24歳になった今、ふり返って思うこと

2018年06月05日 14:39 by motegiryoga



 不登校経験者・楢崎唯さん(24歳)にお話をうかがった。楢崎さんは小学2年生から不登校。当時つらかったことや、今現在の気持ちを話していただいた。

――不登校のきっかけは?

 学校で「これがイヤだった」という明確な理由はないんです。ただ、小さな「イヤだな」はたくさんありました。引っ越しをしたことで、環境になじめなかったこと、走りまわる男子や、噂話や悪口を言う女子が怖かったこと。そうしたことが重なって、小学2年から不登校になりました。

 親はなんとしてでも学校に行かせたかったようで、教室に入れなくなってからは、別室登校を勧められました。保健室登校や職員室登校など、いろいろ試しました。完全に学校に行かなくなってからも、親の勧めのままに、フリースクールや適応指導教室などにも通いました。でも、ダメだったんです。行こうとすると苦しくなって、体が動けなくなってしまって。親とは毎朝「今日は行くの、行かないの、どっちなの!」という問答をくりかえしていました。

 高校は通信制高校に進んだのですが、これも私が望んだことではありませんでした。親戚から「この先どうするんだ」と問い詰められたこと。知り合いの不登校の子が、高校に進学していたこと。そうした焦りから進学を決めたのです。ですが、願書を出しに行く日に、家を少し出たところでボロ泣きして動けなくなってしまって。入学式にも行けませんでした。それでも先生にはよくしてもらって、なんとか卒業しました。

これからは自分で決めなきゃダメだ

 通信制高校を卒業するとき「これからは、自分で決めなきゃダメだ」と思いました。小学校もフリースクールも通信制高校も、結局は親の意見や、まわりの子の雰囲気に流されて決めてきたことで、キツくなってしまった。でも「これは自分の人生なんだ、もう誰のせいにもできない」と強く思ったんです。

 自分の人生を自分で決める、そのために、私は自分のやりたいことを探すことから始めました。当時、東日本大震災があって、私は社会問題とか自然環境のことを勉強したいと思っていたんです。そこで、大学見学へ行ってみました。いくつか見学していたなかで「ここなら通えそう」と思った女子大に入りました。その後、大学を卒業し、今にいたります。

 

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