不登校新聞

485号 2018/7/1

登校するために必要だった前髪とマスク【別室登校中の14歳手記】

2018年06月29日 10:33 by shiko



連載「ただいま別室登校中!」vol.15

 私は保健室登校を始めました。

 学校では、各教室の朝のホームルームは8時ごろから始まります。私は、ほかの生徒と顔を合わせたくなかったので、少し時間をうしろにずらして登校していました。保健室登校はふつうの生徒がやることではないので、恥ずかしかったり気まずかったり、陰で誰かに何か言われているのではないかと思ってしまうからです。

 ですが、人目を避けるだけでは、学校へ登校することはできませんでした。私に学校に登校する「勇気」を出させてくれたのは、前髪とマスクです。

 そのころの私は、前髪を伸ばしていて、長さはアゴのあたりまでありました。ふだんはかきわけているのですが、むしゃくしゃしたりイライラしたりするときには、前髪で顔全体を「すだれ」のように覆った状態にしていました。はたから見れば、「ゲゲゲの鬼太郎」か、ホラー映画の「貞子」のような不気味な見た目をしていたのではないかと思います。

 そしてもうひとつ、私は学校にマスクを着けて登校していました。家の玄関で、使い捨ての白いマスクを着け、保健室にいるときも着けたまま、家に帰るまで外しません。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

発達障害の診断が気持ちを楽にしてくれた【別室登校中の14歳手記】

486号 2018/7/15

不登校から「保健室登校」に変わったのは【別室登校中の14歳手記】

484号 2018/6/15

“泥”のようにすごしていた時期に聞いた大人からのアドバイスは【別室登校中の14歳手記】

483号 2018/6/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

486号 2018/7/15

僕は本当に苦しかったとき、何も言葉にすることができなかった。でも今なら音楽...

484号 2018/6/15

2014年に解散したヴィジュアル系バンド『ν[NEU]』の元リーダーで、現...

483号 2018/6/1

学校で「これがイヤだった」という明確な理由はないんです。ただ、小さな「イヤ...