子どもというのは、いつの時代でもそうは変わらないものだ。変わっていくのは、むしろ世間のほうで、世間の動きに合わせるかのように、新しい病気や障害の概念がつくられてきた。近年は「子どものうつが増えている」という噂を耳にするが、本当のところはよくわからない。
少なくとも私が学校医をしている小・中・高では、発達障害と診断されたという子どもはいても、子どものうつが増加しているようすはまったく見られない。高校生くらいになると、強迫性障害やパニック障害などの診断書をもらってくる生徒もたまにあるが、それが大きな日常生活の問題として支障となることは少ない。
595号 2023/2/1
「寄り添う」とは、いっしょに考えること。「スカートをはいた大学教授」としてSN…
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