議員連盟から「多様な教育機会確保法(仮称)」試案が出され、年度内成立を目指すことが確認された2015年5月27日からすぎること20日。
この法案の火つけ役になった「フリースクール全国ネットワーク」(以下フリネット)と「多様な学び保障法を実現する会」は、法律制定をめざし、議員さんを励まそう、と院内集会を開催した。6月16日に集まった人たちは、200人を越え、関心の高さを感じさせた。
しかし、その前日、主催者側が驚くことが起きた。あるフリースクールの事務局長が議員連盟のメンバー全員に「この法案ちょっと待った」のFAXを送ったのだった。
そのフリースクールは、フリネットの加盟団体であり、総会には欠席されていたが、総会は出席者全員の賛成で決まっていたので、異なる意見を持っていても、こういう行動に出るということは想像していなかった。「ちょっと待った」のおもな理由は「懸念が大きい」というものだが、法律づくりはこの時点で約7年議論してきており、不充分な点は立法段階で深めたいと考えた。
また、あせってはいなかったが、子どもの成長は待ったなしであり、苦しくて命を断つ子もいるのだから、いくらでも時間をかければいいものでもない。
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