不登校新聞

492号 2018/10/15

いじめ・不登校対応に75億円 予算の使い道を調べてみたら

2018年10月11日 12:40 by koguma
2018年10月11日 12:40 by koguma

2019年度概算要求(いじめ・不登校対応等の推進)

●外部専門家を活用した教育相談体制の整備・関係機関との連携 強化/約72億円

●いじめ対策・不登校支援等推進事業/約1億9000万円

●有識者会議等開催経費等/約2774万円

●夜間中学における就学機会の提供推進/約6623万円

******

 2018年8月末、文科省が19年度の概算要求を発表しました。いじめ・不登校対応に要求した予算は約75億円。この予算をもとに、文科省はどういった事業に取り組むのか、見ていきたいと思います。

専門家の加配に

 75億円のうち、ひときわ目を引くのが、教育相談体制の整備拡充にかかる予算です。

 心理の専門家であるスクールカウンセラーの配置拡充に約49億円、福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカーの配置拡充に約20億円と、この2つの事業だけで全体の9割を占めています。

 文科省は「19年度までに全公立小中学校(約2万7500校)にスクールカウンセラーを配置する」という目標を掲げていましたので、95年から始まった同事業は今回をもって、一つの区切りということになります。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

1週間で利用者4万人超「学校を休ませるべきか」と悩む親の助けとなるチェックリストが無料公開【全文公開】

610号 2023/9/15

「不登校でも居場所はある」60秒の動画が伝える希望

609号 2023/9/1

「登校を目標にしない」国の不登校支援方針、保護者の56%が知らず 学校現場での認知不足が課題に

608号 2023/8/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

611号 2023/10/1

小学生を中心に高い人気を誇る『かいけつゾロリ』シリーズ。35年以上このシリーズ…

610号 2023/9/15

「親として余裕を持ちたい」。そう思っていても、忙しい日々のなか気持ちの余裕を持…

609号 2023/9/1

「はみ出してしまう人間のおもしろさが好き」と語るのは、従業員全員が若年無業者と…