不登校新聞

492号 2018/10/15

「あいつと話すとホントに疲れる」不登校の子の母と校長のバトルレポート

2018年10月15日 11:23 by kito-shin



 私には11歳の子どもがいます。子どもは地元の公立小学校に在籍していますが、小学4年から5年にかけて、ほぼ1年間、通っていませんでした。

 ある日突然、ふたたび学校へ行き始めたものの、自分で「月曜日から水曜日だけ」と決め、木曜日と金曜日は、フリースクール「東京シューレ」に行ったり家ですごしたりしています……、と書くとなんだか万事順調なようですが、とんでもありません。

 再登校を機に校長とのバトルが復活しました!そう、校長と私は永遠にわかりあえない間柄なのです。

 再登校初日、ただちに学校から呼び出されました。校長室には校長、副校長、昨年と今年の担任、保健の先生が勢ぞろい。昨年の殺伐とした空気を知らない新任の副校長が「学校としては登校を喜んでます。このまま毎日来てほしいと思います」と言うと、すかさず校長が宣戦布告してきました。

 「お母さんはどう思ってるの? あなた、うちの子は、そもそも学校へ行く必要はないって言ってたよね」。

 私はつねづね売られたケンカは買うことにしているので、「はい、私は、登校してうれしいとは別に思っていません。でも、本人が学校へ行きたいなら行けばいいとは思っています。今回は本人が週3日の登校を希望しているので、そういうかたちでお願いしたいです」と。

 そこからは、私と校長の言い合いが始まりました。

 ●「登校は週3日」「毎日、声かけを」

「週3日だけ登校なんて、そんなことは認められない。学校には毎日来るべきだ」。
「それなら転校するしかないですね」。
「お母さんには毎日、登校するように声かけしてもらいたい」。
「お言葉を返すようですが、そういう声かけによって、家庭がこじれてしまうことは不登校の勉強会に行けばわかると思いますが」。
「それはお母さんの考えですよね」。
「そうですが(苦笑)」。

 ヒートアップしてきたところで副校長が「それでは週3日の登校ということで」とまとめ、「はい、それは別に法律に違反していませんから」と私がダメ押しして、この日はお開きとなりました。

 それにしても、疲れました。ぐったりです。新学習指導要領には、不登校の子どもに対して「個々の生徒の実態に応じた情報の提供そのほかの必要な支援を行なう」と書かれていますが、こういう化石のような校長がいる学校で、はたして「個々の生徒の実態に応じた」支援ができるのでしょうか?

 そんな疑問から、私は塾のマネージャーとしての知見を生かし、不登校の子どものためのオリジナル学習サポートを始めました。第1号の生徒は、もちろんウチの子です。

 道を切り開けば自然に仲間は増えていく、そう私は信じています。(渡辺マミ)

【筆者プロフィール】飯田橋ゼミナール教室長、飯田橋ホームスクール(IHS)サポートセンター塾長。1969年生まれ。大学卒業後、『文藝春秋』で編集に携り、18年4月、学校を超えて学び合える10代のためのSNS「THINKERS」を譲り受ける。塾でのノウハウを生かし、同年9月、不登校児童・生徒のためのユニークな学習サポートを開始。

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