最近、「愚行権」という言葉をはじめて知った。
愚行権とは社会思想家ジョン・スチュアート・ミルが提唱した概念で、ひらたくいえば「たとえ他者から見て愚かな行為であっても、個人にはその行為をする自由がある」という考え方のことだ。
学校に行かなくなってから、必然的に家ですごす時間が増えた。自分の意思とは関係なく家にいるのは、けっこうしんどかった。それに世の中でいう「フツウ」で考えてしまうから、「愚かな行為」をする自分に対してつねに罪悪感がつきまとっていた。
でも、今なら言える。家にこもることも、ひたすら寝続けることも、趣味に没頭することも、無になることも、ときには必要な時間だって。
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