条約は、子どもにとって一番いいことを考えるときに、おとなが勝手に決めるのではなく、子どもの意見を尊重しましょう、という価値観の大きな変化を世界にもたらしました。
ところが、子どもの意見はおとなが大半を占める社会に届きにくいのが現状です。子どもが何も考えていないのではなく、おとながキャッチできないのです。
そこで、子どもが意見をだしやすいように子ども参加を促進していく試みが世界中で進められるようになりました。
子ども参加がもっとも進んだ分野のひとつが、子どもの商業的性的搾取(CSEC)に関連するものです。
CSECは、子ども買春・子どもポルノ・性的目的のための人身売買を指します。日本のおとなたちは、子どもの性を買う側として世界的に非難されてきました。
そこで、この問題に積極的に取り組むために、2001年、第2回子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議が横浜で開催されました。136カ国の政府代表など3000人を越えるおとなたちが横浜に集い、100人もの子ども・若者代表が参加し、世界の子ども参加を加速する出来事となりました。
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