「体力がないので、何をするにも自信が持てない」。そう悩む不登校経験者も多い。「体力問題」について、2名に体験を書いてもらい、支援者の方に話を聞いた。
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訓練は徒歩4分
4年ほど前、私は「健康になろう」と決意した。ひきこもりの当事者会へ行くようになって、そこで友だちができたからである。
友だちができると、遊ぶ約束もしたくなる。でも当時の私は体調が悪すぎて、その「約束」がなかなか果たせなかった。
「こんな体調で朝起きられるだろうか、ちゃんと夕方まで動けるだろうか」。そう考えると怖くて前に踏み出せない。
とくにドタキャンのしにくい、たとえばライブへ行く約束などしようものなら、地獄のようなプレッシャーとの戦いだった。
もっと気軽に友だちと会いたくて、心から健康になりたいと思った。
そこで私がしたことは、家から徒歩4分の喫茶店に行くことだ。昼ごろに起き出し、重い体をひきずって準備をはじめる。鏡を見るとゾンビのような顔が映っているので、ちゃんとメイクもする。
読者コメント
natume50jp
読者のみ 初めて投稿します。私は不登校児の母親ですが、この記事は私自...