「権利の前に、まず義務を果たしてからものを言いなさい」
「子どもに権利なんか与えたら、わがままになる」
こんな言葉、聞いたことはありませんか。権利と義務は、セットで考えなければならないものなのでしょうか。本当に、権利は子どもをわがままにするのでしょうか。
子どもの権利条約を読んでいくと、「子どもは○○しなければいけない」とは一言も書かれていないことに気づきます。
子どもの権利条約全54条を見渡しても、どこにも子どもの義務については書かれていないのです。
その代わりに、子どもたちを見守り、支えるために国や自治体、子どもに関係するあらゆるおとながしなければならないこと、工夫すべきことが、条約には書かれています。
つまり、義務は、国やおとなにこそ課されているのです。
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