不登校新聞

193号(2006.5.1)

教育基本法は何が変わるのか【講演抄録・下】

2018年12月18日 17:02 by shiko
2018年12月18日 17:02 by shiko



 これまで憲法「改正」反対を支えてきたのは国民の強固な反戦意識でした。だからこそ、いま、この意識を変えるために心の面でも教育改革が徹底的に行なわれています。

 公教育の階層化は「学校の自由化・個性化」とともに、「できる学校」「できない学校」の序列化として進行しています。

 子どもを習熟度別クラスに分けるだけでなく、学校ごとに分けていく。イギリスでは、全国学力テストが行なわれていますが、成績トップ校が発表されると、その学校周辺の地価が上がります。

 するとその地域にはお金持ちが集まり、地域格差が生まれています。学校の序列化からは地域格差が生まれます。

 一方で「心の教育」改革も「心のノート」や「道徳」強化とともに進んでいます。「心の教育」とは、これからのサバイバル競走に耐える「前向きな心」を育てることです。苛烈な条件であってもへこたれない心を育てることです。

 いま小学校1年生から、通信簿では「関心・意欲・態度」の評価がなされます。勉強が「できるか」「できないか」だけでなく、常に「前向きな心」が評価されるのです。

 すでに「愛国心」も「郷土や国を愛する心、日本人としての自覚」として、学習指導要領に入れられ、それをもとにABC評価する「愛国心通知表」まで配られ始めています。

 このように過酷な競争社会で生き、早期から選別されれば、人の気持ちは荒れます。荒れた心を「癒し」、自分を支える「誇り」を持つための「愛国心」なのです。

 また、戦争のイメージも「国際貢献としての派兵」「平和のための戦争」というように徹底的に変えられていきます。

 心の教育の向かう先には、愛国心、服従と排除の心、戦争概念の変更があるのです。

 

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