不登校新聞

192号(2006.4.15)

社会学者 大沢真一郎さんに聞く

2019年01月08日 15:38 by shiko
2019年01月08日 15:38 by shiko



 今回は、さまざまな社会運動に関わってきた社会学者の大沢真一郎さんに、現在の若者と社会との関わり方などについて、お聞きした。大沢さんの若い人への視線は、とても信頼感と暖かさに満ちていた。

 * * *

――若者について、どのようにみておられますか?

 僕は、いまの若い人たちは、すごく魅力的だと思っています。大変さも抱えているんだけど、その大変さも含めて、すごく魅力的です。

 一般的には、若い人たちをダメなように言う風潮がありますが、僕はまったくそうは思わない。むしろ、すごく可能性があるし、豊かです。僕は、今まで、若い人をダメだと思ったことは一度もありません。

 私のゼミでは、卒業生が個人通信を送ってくれているんですが、みんな、とても感性豊かに生きているように感じます。

 居酒屋でバイトしながらマンガ家の修行をしている人、農業をしたいと自然農塾に押しかけて実践しながら学ぼうとしている人、学童保育でのバイトをきっかけに、児童会館の職員になった人……。

 そういうふうに、自分の身体、感性の向くところに動いて、生きている。そういう若い人は、ほんとうにいいと思います。

 ただ、いまの若い人を見ていると、自分に自信を持てないんだなと感じます。もちろん私だって、若いころは自信なんてありませんでしたけれども、いまの若い人の自信のなさは、社会につくられているところがある。

 子どものころから、厳しい序列や、偏差値で評価されて育ってきて、社会に出ても、成績主義で評価されている。

 それから、日常生活のなかでの体験が貧しくなっていますでしょう。子どもの時間がテレビかコンピューターゲームでつぶれてしまっている。

 昔だったら、家の手伝いひとつにしても、生活のなかに、いろんな体験があった。だから、体験をする機会というのは必要でしょうね。

 

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