不登校新聞

498号 2019/1/15

日常はやり過ごせても将来は不安、不登校の娘を支えるための言葉

2019年01月15日 16:55 by kito-shin



連載「不登校からの母親日記」vol.5

 学校を休むと、どんどん勉強が遅れるという不安はあった。しかし大幅に遅れると「理科や社会はどうでもいい、とりあえず、漢字の読み書きと計算ができればいいか」と思えるようになった。

 家で勉強することもできるが、親子で勉強を進めることは意外と難しい。「え? わからないの!」平気で私はそういう態度をとってしまう。

 そうすると娘はプン! とふくれて、もう勉強が続かない。あ~、しんどい。

 それなら「今しかできないことをしよう」 と考えた。好きな場所に出かけて、楽しい体験をする。娘の気持ちを外の世界に向けさせたかったのかもしれない。

 まずは、知っている人に会わずにすむ遠くのスーパーへ。「今夜は何にする?」「明日は何を食べていたい?」とおしゃべりを楽しみながらの買い物。

 「クッキーをつくってみたいな~」と言われれば、「キッチンを汚すんでしょ、後片付けまでしてよね」という言葉をぐっと飲み込み、小麦粉やチョコチップを探した。

 川を渡って隣町に車を走らせれば、馬事競技の厩舎がある。一番小さな馬に「べにお」と名づけ、落ちている切り藁を手に取って食べさせた。べにおの瞳は優しく、娘の心を癒やしてくれた。

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