大田堯さんが亡くなられた。直接お話する機会はなかったが、講演や著書を通じて、子どもの権利を守る立場を貫いてこられた人だということが印象に残っている。
一番印象に残っているのは、ポーランドの小児科医で著名な作家でもあったヤヌルシュ・コルチャックを紹介されたことだ。
コルチャックは、第二次世界大戦中、ユダヤ人であることから、最後はユダヤ人の子どもたちを引き連れて、ナチスのトレプリンカ収容所に入り、子どもたちとともにガス室で命を絶った。
彼自身は、それまでの功績により難を逃れる機会はあったが、けっして子どもたちを見離すことはなかった。
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