不登校新聞

499号 2019/2/1

「担任が娘を見てくれていない」私が不登校対応を諦めた小学校

2019年02月01日 10:08 by shiko
2019年02月01日 10:08 by shiko



連載「不登校からの母親日記」vol.6

 小学5年生の秋、娘は休みたいと言い始めた。どうも女の子どうしのトラブルが起こっているらしい。なんとかなだめて登校させたが、心配だったので担任に「ようすを見てほしい」と伝えた。

 わが子が学校へ行くということは、子どもを人質に取られるということだ。下手に担任の気持ちを逆なでするような言い方をすると、子どもにとばっちりが降りかかるかもしれない。

 「娘が〇〇さんに何か言われたようなので調べていただけますか?」とさらっと電話でお願いした。

 電話をかけて3日が経ったが担任から返事はない。4日後のクラス懇談会で学校へ出向いたとき、再度尋ねると当人には「聞いていない」とのこと。

 担任の表情からはまったく調べる気はないように見えた。「え? 3日も前の話ですよ! 友だちとのトラブルが原因で窓から飛び降りることがあるかもしれない。それが心配でお伝えしたんです」。

 本心を言ってしまった。そこまで言っても担任は調べることもなく、当然、回答もなかった。

子どもたちから声が上がっても

 クラスの男子から「沢潟が来ないのは、誰かがいじめてるんじゃないのか」との声があがったそうだが、それでも担任は、動かなかった。

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