2018年12月9日、東京都北区にてシンポジウム「不登校の人が一歩を踏み出す時」が開催されました。(主催・全国不登校新聞社)。不登校経験者が、自身の進路などについて話したようすを抄録します。(編集・茂手木涼岳、協力・飯島章太)。
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相良まこと(仮名)です。現在16歳で通信制高校1年生です。私は中学1年の4月末から学校へ行きづらいと思うようになりました。
そのころから「パニック障害」の症状が出るようになったからです。授業中や合唱コンクールの最中にパニック発作になってしまい、学校に行くことがとても怖くなってしまいました。
当時はパニック障害という病名は知らなかったので、なんだかわからない恐怖と戦っているような感じでした。
その後、保健室登校を1年ほど続けましたが、パニック障害は治らないし、とにかく毎日が不安でした。その間、親やカウンセラーにいろいろ相談しました。
ただそのころは、自分の気持ちが自分でよくわからなかったんです。まわりの言うことに従って生きることしかできなかった。だから「がんばって行きな、と言われたら、もうそれまでだ」と思っていました。
ところが、カウンセラーは、「学校を休んでみてもいいんじゃない?」と言ってくれました。
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