不登校新聞

500号 2019/2/15

不登校にとって卒業式とは学校との距離感が視覚化される行事

2019年02月12日 17:33 by kito-shin



連載「すまいる式 子どものわかり方」vol.5

 不登校の子にとって「卒業式」はその学校と向き合う最後の瞬間になります。

 ある子は、校長室で卒業証書をもらってきた、と安心したようすで報告してくれました。そうかと思えば、「何もしてほしくないし、ジャマだからもらって」と、私に卒業証書を持ってきた親子もいました。

 このように、子ども一人ひとりの学校に対する思いがそれぞれちがうことがわかります。だから、相談を受けても不登校の子が卒業式にどう臨むべきか、答えを絞ることは難しいです。

 「卒業式」というのは、子どもと学校の距離感が視覚化される状態だと思います。つまり、子どもと学校にどれほど心の距離があるのか。

 さらに言えば、学校はどれだけ子どもと信頼できる関係を築いてこられたのか、とてもよくわかる機会です。

 保護者の方々からよく聞くのは、学校がいろいろと卒業式の提案をしてくるということです。

 たとえば、卒業アルバムの写真や文集はどうするか。卒業式に出席できるか、できなければ校長室や家庭訪問で証書の授与もできる、というようなことです。

結論よりもプロセスに

 その一つひとつを先生と子どもがていねいに話し合えているとしたら、先生というひとりの大人と信頼関係を築けたということであり、次につながる大きな経験です。

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