2018年12月9日、東京都北区にてシンポジウム「不登校の人が一歩を踏み出す時」が開催されました。(主催・全国不登校新聞社)。不登校経験者が、自身の進路などについて話したようすを抄録します。(編集・茂手木涼岳、協力・飯島章太)。
* * *
ザンヌ(仮名)と言います。今は大学3年生です。小学校1年生の終わりから3年間不登校でした。
きっかけは、父親の暴力です。父はふだんは優しいのですが、かんしゃく持ちで、ちょっとしたきっかけでキレる人でした。小学校2年生のはじめごろから、ささいなことから父親に、強く足を蹴られ、数日ほどまともに歩けなくなりました。
自分は人目をよく気にする子どもでした。このまま学校へ行くと「なぜ歩けないの?」と聞かれてしまう。それが恐くて、学校へ行けなくなりました。
足が治ったあとも、がんばって学校へ行こうとしたんですが、登校してもクラスメイトの目が恐くて教室に入れず、保健室や職員室、図工室などにいました。
3年生~4年生のころ、自分が別室にいると、担任の先生が自分の手をむりやり引っ張り、教室へ連れて行こうとしました。自分は泣きながら必死で抵抗し、結局、教室には行きませんでした。
読者コメント