東北の知人から「クルミゆべし」が届いた。クルミで思い出すのは、故渡辺位さんの「クルミの実」は自ら堅い殻を割って出てくるという話だ。

 クルミの実は、人の手で割るのがたいへんなほど殻が堅いが、大地に落ちたクルミの実は、まず殻から自然に芽を伸ばし根を出す。そして、無事に大地に根をおろした実は、茎を伸ばしてやがて大樹となり、また実をつけるようになる。

 一番大切なのは、まず大地との出会いであり、大地が水分や養分を保護する力があれば、クルミという生物としての成長が始まり、木に育っていく。


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