すべての学校(小・中・高)に配布された緊急点検を求める調査票の一部
千葉県野田市で起きた小4女子虐待死事件を受け、2月14日、文科省は「2月1日以降、一度も登校していないすべての児童生徒」に対して面会などを通して緊急点検をするよう全国の学校などに要請した。対象者には幼稚園・保育園児、小・中・高の学生(通信制高校をのぞく)が含まれる。
通知によると、点検の期限は3月8日まで。児童生徒に直接面会できなかったり、虐待が疑われた場合は「ただちに関係機関に相談し、文科省に連絡する」よう求めている。
すべての学校(小・中・高)に配布された緊急点検を求める調査票の一部
ただし面会相手は「学校の教職員」にかぎっておらず、「フリースクールのスタッフ」や学校との連携がとれている関係機関の職員も含まれている。
通知を受けて、元児童相談所所長の金井剛氏は「強引な面会強要は親子が追い 詰められることもあり、親子の気持ちに立ったアプローチが求められる」と通知の影響を懸念した。登校拒否・不登校を考える全国ネットワークは「子どもの気持ちに沿った対応」を学校や家庭などに求めているほか、子どもの気持ちに反した面会強要などがあった場合は、同ネットが立ち上げた不登校の人のための「不登校オンブズパーソン」に相談をするよう呼びかけている(連絡先03-3906-5614)。
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