2015年9月2日、各政党の党議を経て法案の国会への上程を決める重要な合同議連総会で、馳浩座長は「上程を見送る」という苦渋の決断を表明した。延長国会もまもなく終わるだろう、私も残念でたまらなかった。
見送らざるを得なかったおもな理由は与党である自民党のなかに強い反対意見、たとえば「そのような法案は不登校を助長するようなものだ」などがあり、党の賛意が得られなかったことだった。
馳さんは「すぐに自民党のなかで理解をもっと進めるため、党内学習会を開くようにします」と発言され、本当にすぐ実行された。
9月17日にはフリースクール関係者を9月27日には教育関係者を招き、党内学習会が開かれた。
しかし、9月27日には会期末を迎え、今国会の成立を期したいという思いは実らず、来年に持ち越しとなった。法案を通し、法律にしていくのは本当に難しいものだ、とつくづく感じた。
でも、これからだ。この9月初めも、子どもたちが学校が始まるのを苦に自殺している。一歩でも圧力を減らし、一歩でも「多様でいい」とならなくては、と思った。
10月に入ってすぐ、驚くことが持ち上がった。馳座長が文科大臣になったのだった。良いような悪いような、どう考えたらいいのだろうととまどった。
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