今回執筆した不登校経験者(20代・女性)は、就職活動の際、不登校経験があるという理由で心ない対応をされた。不登校からの就活について、思いを書いていただいた。
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私は中学2年生から6年間、不登校をしていた。その後、高卒認定を取得し、大学に入った私は、この春から社会人になる。
しかしその前に、どうしても『不登校新聞』で書かせていただきたいことがある。就職試験での、忘れられない出来事だ。
それはある自治体の、最終面接試験のことだった。私は志望動機や自分の長所を一生懸命、話した。
しかし、面接官は私が何を言っても「あなたは、高校を2回も退学してるのね。不登校だったの?」、「働いてからも、また不登校みたいになるんじゃない?」と言って会話が終わってしまう。「不登校歴」が面接の中心となり、私の話に聞く耳を持ってくれないのだ。
「じゃあなんて答えたらいいんだ」。
そう思いながらも、笑顔で答え続けた。私は必死に話した、でも心はズタズタだった。そして結局、話は戻る。
「もし、就職して仕事に行きたくなくなったらどうするの? また休むの?」。さすがに頭に来た。
履歴書の空白は戻せないのに
私だって、就活を始めたときから、不登校のことを聞かれる覚悟はしていた。でもまだ働いてもいないのだ。ここまで言われなければならないのか。
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