家族って何だろう、と思った。
ひとり暮らしをするようになり、家族と距離がとれたことで、少し素直に家族と話せるようになった気がした。
家族、というなかに生活が丸ごとあると、とても苦しい。一番身近だから、何でもわかってくれるようで期待して、かえってこじれてしまう。それが、離れてみられるようになり、寂しさと同時にすっきりした。
そうしたら今度は、自分たちの子どもが産まれてくることで、自分が別の家族をつくっていく。なんとなく、家族という「しがらみ」をつくっていくような気がした。家族という箱を。
とりあえず今は、細かいことは考えず、お腹から出てくる彼を待っているのだけれど。(大阪編集局・町田道代)
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