不登校新聞

345号(2012.9.1)

不登校の歴史 第345回

2013年08月19日 12:06 by kito-shin
2013年08月19日 12:06 by kito-shin



「『休む』ことと在宅で育つこと」 

学校がある日、子どもが長期、家にいる。それを「学校を休んでいる」と意識する人もいれば、「ホームエデュケーション、ホームスクーリングで育っている」と意識する人もいるだろう。


どちらも認められるべきだし、そのあり方での「いま」を否定されてはならない。ただし、どちらにしても、現行の日本の教育制度のもとでは、小中学校9年間は、親の就学義務があるので、その子の籍は、どこかの学校に置いておかなくてはならない。

この二者のちがいは「学校」という軸に対する意識のちがいから生まれる。「休んでいる」は、学校に通うことが軸になっていて「現在は通わないで家にいる」、または「休息が必要である」という意識のときに使われる。

これに対し、ホームエデュケーション・ホームスクーリングは、学校ではなく、家庭が軸で、家庭をベース(拠点)に育っていく、学んでいく、という意識のときに使われている。

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