2019年2月16日、千葉県習志野市で行なわれたシンポジウム「私にとっての不登校」の講演抄録を掲載する。主催者は、同市で活動している「フリースクールネモ」。不登校経験者と不登校の子を持つ親の3名が登壇。不登校とはなんだったのかが、各々の立場から語られた。
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僕が不登校になったのは、小学5年生のときでした。もともと勉強が好きじゃなくて、学校のテストを白紙で提出するような子どもでした。
それでも、小学4年生までの担任は、そういう僕の行動をとくに気にしなかったんです。
ところが、5年生で担任が変わったのを機に、放課後は担任が付きっきりで居残り勉強をさせられるようになりました。
担任としても、何とかしなくちゃいけないと思ったんでしょうけど、つらいことをがんばり続けるのはなかなかしんどい。学校に行けば行くほど、マイナスの気持ちが心に蓄積されていきました。
マイナスが蓄積
あるとき、父に言いました。「僕は学校を辞める」って。
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