不登校新聞

504号 2019/4/15

「学校は無理せず休ませて」と言われるけど、社会から切り離されそうで怖い

2019年04月16日 10:52 by kito-shin
2019年04月16日 10:52 by kito-shin



 2019年2月16日、千葉県習志野市で行なわれたシンポジウム「私にとっての不登校」の講演抄録を掲載する。主催者は、同市で活動している「フリースクールネモ」。不登校経験者と不登校の子を持つ親の3名が登壇。不登校とはなんだったのかが、各々の立場から語られた。

* * *

 現在、小学2年生になる息子が不登校をしています。本日は親の立場からお話できたらと思います。

 息子は幼稚園のころから行きしぶりがあったので「小学校は大丈夫かな」と、親としては不安でいっぱいでした。

 また、記憶力のよい息子の個性を生かしたいという親の欲目もあり、思い切って別の幼稚園に転園することにしたんです。付属の小学校もあったので、「このまま通ってくれれば」と考えたわけです。

 小学校に入学すると、最初は元気に通っていたのですが、しだいに行きしぶるようになりました。5月の連休明けからは「人に疲れた」と言い、学校を休む日が増え、食欲もなくなっていきました。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「あなたたちに協力したい」娘との衝突を経て、祖父母が『孫の不登校』を理解するまで

611号 2023/10/1

2人のわが子が不登校「なぜ学校へ行かないの?」と母がたずねない理由

609号 2023/9/1

「息子の不登校が受けいれられない」正しい子育てと理想の母親像に縛られた私の葛藤

608号 2023/8/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

611号 2023/10/1

小学生を中心に高い人気を誇る『かいけつゾロリ』シリーズ。35年以上このシリーズ…

610号 2023/9/15

「親として余裕を持ちたい」。そう思っていても、忙しい日々のなか気持ちの余裕を持…

609号 2023/9/1

「はみ出してしまう人間のおもしろさが好き」と語るのは、従業員全員が若年無業者と…