小学校で不登校をした娘は、なんとか中学1年は登校を続け、2年生に進級した。
しかし、クラス替えがあり、女子どうしの小さないさかいが起こり始めたようだった。するとポツン、ポツンと学校を休むようになった。
「また学校に行かなくなるのかな」。
母親の勘は当たる。気になることがあると学校を休む方程式ができ上っているようだ。
1年生、2年生と担任は変わらず、娘のことを理解してくれていた男性教師だった。放課後、時間をつくって欠席している娘に会いにきてくれた。
それなのに娘は「会いたくない……」と言う。そう伝えると「わかりました。娘さんが会いたくないというなら、その気持ちを尊重します」とさわやかに言い、さっと玄関を立ち去った。
申し訳なかったが、娘に無理強いは禁物だ。ここ数年、私が学んだことのひとつだ。
夫に相談すると
学校へ行かなくなるのは、気になることがあるとき、つらい思いをするとき、がんばらなくては乗り越えられないことがあるとき。
こういうことを避けようとする娘を目の当たりにして、こんなことで世の中に出て通用するのだろうかと不安に思った。
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