私は友だちがほしい、だから高校に行きたい――。そんなことを考えているのは自分だけじゃないかと思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。不登校経験者への取材を10年以上続けてきましたが、高校進学を希望する理由に「友だちがほしいから」と挙げるというのは、じつはよく聞く話なんです。
今回は、「高校で友だちをつくりたい」という思いを持って高校に進学した2人の不登校経験者のエピソードをご紹介します。
“私は生まれ変わる” 強い期待を胸に高校へ
Aさんは「高校生活が始まれば生まれ変われる」という期待を胸に、ある通信制高校に進学しました。勉強に励み、気の合う友だちと青春の日々を過ごす、そんな高校生活を夢見ていたと言います。しかし、一度登校しただけで、Aさんは疲れ切ってしまったと言います。
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