連載「母親の気持ちが落ち着くとき」vol.13
高校入学後、1週間で退学した長男は、まったく勉強をしませんでした。
DVDを観たり、インターネットを見たり、好きな本を読んですごしていました。本と言ってもホラーやミステリーばかりです。
ほかの多くの子たちが勉強や部活動をしているときに、こんなことでいいのだろうか。私は不安でいっぱいでした。
親の会で知り合った同年代の子どもたちは、全日制や定時制の高校へ通いだしたり、アルバイトを始めたりと動き始めていました。
どうしたら外へ一歩を踏み出せるのだろう。えんぴつ一本持ったことがないうちの子が、再び学ぶことがあるのだろうか。
今になってわかるのですが、そのお子さんたちは不登校になって数年以上家ですごし、気持ちがある程度落ち着いていたのです。
動き出した子どもたちの親と話をすると、どの人も、学校の勉強にはこだわってないようでした。本人にまかせているという感じです。
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