不登校新聞

505号 2019/5/1

「不登校を抜けるきっかけ」親の提案が子どもにウケない理由

2019年04月26日 11:56 by shiko

連載「仮説なんですが…」vol.32

 臨床心理士という職業上、不登校の子を持つ親の方から「子どもの心が回復するきっかけ」についてよく聞かれます。

 具体的には「アルバイトのチラシをそっとテーブルに置いておこうと思うんですが」「高校の案内チラシを見える場所に置いとくのはどうでしょうか」などです。

 一方、いろんなきっかけを子どもに持ち込んで、結果、子どもから心のシャッターを閉められてしまった経験がある方も多いかと思います。

 子どもにとっては、きっかけを持ってこられる恐怖ってあると思います。不登校の子は基本的に「親の期待には応えなければ」と悲壮なほどの覚悟を持っています。

 しかし、不登校をした時点で期待を裏切ってしまったと自分を責めています。そんな状態で新たな行動へのきっかけを親から持ってこられるのは、とんでもない恐怖です。

 

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「不登校」ではなく「不来校」を問題にすべき説

546号 2021/1/15

「葛藤が生まれたとき、その答えも生まれている」説

545号 2021/1/1

教育学者・内田良が「校則はもっとゆるくていい」と考える理由

544号 2020/12/15

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

546号 2021/1/15

田舎で不登校になるのは本当にめんどくさい。もちろんは都会だろうと田舎だろう...

545号 2021/1/1

2020年は不登校やひきこもりをめぐってどんなが起きていたのか。新型コロナ...

544号 2020/12/15

いまの子どもの自信を奪っているものはなにか。これが私のライフテーマでした。...