2016年2月2日、「多様な」という言葉がたくさん消えた教育機会確保法案が示され、丹羽新座長のもと、立法チームの検討会が始まった。
学校外の学びに道をひらこうとして出発した私たちだったから、目的、目標が変わり、意味がないのでは、と言う人もいたが、私たちはそうは思わなかった。
学校以外の学びを仕組みとして認めることに、反対や不安を覚える議員さんたちがまだ多い状況のなかでは、その目標はハードルが高すぎて無理だったわけで、その限界がどのあたりなのか、やってみてわかったのは貴重だった。
丹羽さんが「多様はダメ」と考えていたわけではない。丹羽事務所も訪問させていただき、可能であれば多様な学びができていくのがいいと思うが、今は法案が通過するためにどうしたらいいか、が自分の務めだと考えている、とおっしゃっていた。
私たちも、オールオアナッシングではなく、以前より一歩でも二歩でも前進する内容であれば、ぜひ成立させて、それを少しずつ改定していき、目的に近づけていく、そのほうが、望むどおりではないからゼロにして、また、ゼロから望むものを築いていくより、ずっと現実的だと判断した。
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