今回は、不登校の要因としてあげられている「無気力」について書いてみます。文科省の調査によると、本人に関わる要因として「無気力」は、3割を占めています。
この調査は学校が回答しており、不登校の原因について子どもに直接聞いたNHK調査とは結果に大きな隔たりがあったそうです。
NHK調査について、学校や先生に対するネガティブな意見も目にしましたが、私も同じように初めて「無気力」が高い割合を示している結果を見たときには衝撃を受け、日々接している子とのギャップから、憤りを感じました。
私は子どもを無気力だと感じたことはなかったし、先生の指導力や理解不足のせいではないか、と思ったのです(そうではないとは言い切れませんが、それ以上にちがう側面もあるような気がするんです)。
一方、NHK調査を見て考え始めたこともあります。子ども自身が不登校要因のひとつとして「先生」を挙げながら、学校に対して「無気力」な姿を見せるのには、いったいどんな想いがあるのか。それを考えるようになりました。
私は、学校の研修に呼ばれることがあります。そのなかで、かならずと言ってよいほど「どう対応してよいかわからない子がいる」という相談を受けます。
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