不登校新聞

345号(2012.9.1)

第2回 診断の2大潮流「DSM」と「ICD」

2013年12月25日 15:52 by kito-shin


連載「子ども若者に関する精神医学の基礎」

「診断」というものを現在の精神医学はどう考えているのかついて、まずは精神医学における診断の移り変わりからお話したいと思います。

19世紀から20世紀にかけて、精神医学は精神病を大きく3つに分類して考えてきました。「内因性精神病」「外因性精神病」「心因性精神病」です。

「内因性」というのは、精神の内部から精神障害の原因となる問題が起こっているという意味です。では、精神障害とは何か。最初は、①てんかん②統合失調症(当時、分裂病と呼んでいた)③気分障害(うつ病や躁うつ病など)が三大精神病と呼ばれました。

「外因性」というのは、外側からの何らかの刺激によって精神が傷つくという考え方です。たとえば、ウィルスが外から体内に入ってインフルエンザになるというのと同じです。外因としては、①身体の病気②服用する薬剤③交通事故などによる脳外傷、の3つが三大要因とされます。ただし当時、脳機能障害と精神障害は、別物として区別されていました。少しわかりづらいですが、「精神は脳にある」と考えてはいたのですが、「精神病は脳そのものの病気ではない」と考えられていたのです。この点については後ほどくわしくお話します。


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