不登校新聞

511号 2019/8/1

「相談してもムダ」だと思っていた私が相談団体を設立した理由

2019年07月25日 12:07 by kito-shin

 自身のうつ病の経験から、無料の悩み相談サイト「ココトモ」を立ち上げた大薗翔(おおぞのしょう)さん。ココトモに込めた思いや、立ち上げまでの経緯についてお話をうかがった。

* * *

――無料相談サイト「ココトモ」とは、どんな場なのでしょうか?

 ココトモは「友だちとして相談にのる」をコンセプトにした無料相談サイトです。相談する人とされる人との距離が近く、「友だち」のように話を聞いてくれる人を見つけることができます。

 僕は、自分がうつ病になったとき、薬を飲んだり、カウンセリングを受けたこともありますが、あまり効果はありませんでした。

 カウンセラーさんに「すごくツラいんですよ」と話しても、カウンセラーは僕を肯定はしてくれますが、共感はしてくれないんです。

 でも、話を聞いてくれた友だちは「そうなんだ。それはツラいよね」といっしょに落ち込んでくれました。

 すごく近い距離感でいっしょに悲しんでくれたり、喜んでくれたりする友だちがいたことが、苦しいときの救いになったんです。

 だからこそ、ココトモはそういうものを提供し合えるような場所にできたらと思っています。

 ココトモでは、専門家でもなんでもない人たちがネットの掲示板で相談にのっています。

 だからこそ、気をつけていることがあります。それは、自分がどういう気持ちで言葉を発信したのか、つねに考えるということです。

自分の気持ちを大切にすること

 相談を受けていると、自分の想いがうまく相手に伝わらないこともあります。悩んでいるすべての人の気持ちを100点で満たすことはとても難しいから、ときには予期せず相手を傷つけてしまうことだってある。

 相手の受け取り方をこちらが決めることはできないからです。でも、そのかわり、自分がどういう気持ちで言葉を伝えたかだけは、絶対に自分で選ぶことができます。

 だから自分が、相手にどんな気持ちになってもらいたいか。自分が、相手にどんな思いを伝えたいか。それをココトモでは大切にしています。

――ココトモを立ちあげた経緯を教えてください。

 自分で相談サイトを立ち上げておいてなんなんですが、もともと、僕は人に相談するということができない人間だったんです。

 そもそも「相談すれば悩みは解決するの?」と思っていました。誰かに悩みを話したところで、結局、答えを決めなきゃいけないのは自分だからです。

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