虐待死・心中128件
7月28日、09年度中に全国の児童相談所が児童虐待の相談として対応した件数が4万4210件(速報値)だったことが厚生労働省のまとめでわかった。前年より1546件増え、19年連続で過去最多を更新した。このうち、一時保護がされたケースは7件だった。また、08年度の虐待死、心中件数を発表。虐待死、心中は128件あった。
都道府県別にみていくと、最も多かったのは東京都で3339件、それから大阪府(3270件)、千葉県(2295件)と続いた。
児童虐待については「児童虐待の防止等に関する法律(児童虐待防止法)」の改正により、08年4月から、長期間にわたって子どもの姿が確認できない家庭には裁判所の許可に基づく臨検・捜索の実施が可能となった。知事による2度目の出頭要求に応じなかった場合に強制的に立ち入り調査を行なうことができる。09年度では21件の出頭要求に対し、保護者が応じたのは5件。求めには応じなかったものの、家庭訪問による一時保護や在宅支援につながった件数が14件あった。実際に臨検・捜索が行なわれたのは1件のみ。しかし、このケースは、虐待やネグレクトが認められなかった。
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