連載「不登校・ひきこもりの家族が迎える5つの関門」vol.3
学校へ行かなくなったわが子に「とりあえずは休んでもいいよ」と言えたとしても、親は「子どもは学校へ行くのがあたりまえ」、「大人になれば『毎日、通って働く』のが当然」という価値観のままです。
価値観というと大げさかもしれません。「あたりまえ」が刷り込まれている方が大半だと思います。
ですから、とりあえず「休んでよい」と言ってはみたものの、「本当にこれでよいのだろうか」と気持ちが揺れ続け、つい「学校はどうするの」「将来の仕事はどうするの」といった発言で地雷を踏むことになります。
なぜダメなの?不登校の原因探し
そして、私もそうだったように多くの親は「原因探し」に走ります。親にしてみると、原因がわかり、それを取りのぞけば「動けるようになる」と考えるのも無理はありません。
しかし「理由を聞いても言ってくれないから困る」という事態に直面するでしょう。 じつは本人も「話したくても話せない」「うまく説明できない」という場合が大半で、言葉で不登校やひきこもりの原因を説明することはとても難しいのです。
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