喜久井ヤシンさん
不登校の親へのアドバイスとして、「子どもを信じて待つ」ということがよく言われる。執筆者の喜久井ヤシンさん(32歳)は、不登校中、実際に親御さんに「待たれた」経験があるという。そんな喜久井さんに、今回は子どもの側から見た「待つこと」の意味を書いてもらった。
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「不登校」の子を持つ親へのアドバイスで、「待つ」ということがよく言われる。しかしこれほど実践が難しいこともないと思う。
小学2年生のころ私がガッコウへ行かなくなってから、母は基本的に急かす態度ではなかった。登校への刺激を控えて、小言を言うのをガマンしていたように思える。
しかし実際のところは、ぜんぜん待てていなかった。私がガッコウに「行く」と言えば喜び、朝になって「やっぱり行けない」となればあきらかにがっかりしていた。私にとってはその反応があるだけで急かされていたようなものだ。
本当の意味で「待つ」というのは、子どもが親の望みどおりになることを「待つ」のではないだろう。
読者コメント
iku47
一般公開 いろんな記事をいつも参考にさせて頂いています。通信制高校1...