不登校新聞

523号 2020/2/1

不登校だった私が思う「親が子どもを待つ」難しさとその意味

2020年01月28日 12:24 by kito-shin


喜久井ヤシンさん

 不登校の親へのアドバイスとして、「子どもを信じて待つ」ということがよく言われる。執筆者の喜久井ヤシンさん(32歳)は、不登校中、実際に親御さんに「待たれた」経験があるという。そんな喜久井さんに、今回は子どもの側から見た「待つこと」の意味を書いてもらった。

* * *

 「不登校」の子を持つ親へのアドバイスで、「待つ」ということがよく言われる。しかしこれほど実践が難しいこともないと思う。

 小学2年生のころ私がガッコウへ行かなくなってから、母は基本的に急かす態度ではなかった。登校への刺激を控えて、小言を言うのをガマンしていたように思える。

 しかし実際のところは、ぜんぜん待てていなかった。私がガッコウに「行く」と言えば喜び、朝になって「やっぱり行けない」となればあきらかにがっかりしていた。私にとってはその反応があるだけで急かされていたようなものだ。

 本当の意味で「待つ」というのは、子どもが親の望みどおりになることを「待つ」のではないだろう。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

人と接するのが怖かった私が人の気持ちに寄り添いたいと思うまで

533号 2020/7/1

10年間、不登校してわかった意外と生きていける理由

533号 2020/7/1

不登校経験者が考える親が学校に意見を言う難しさ

532号 2020/6/15

読者コメント

バックナンバー(もっと見る)

533号 2020/7/1

新型コロナウイルスの影響により休校していた学校も再開されつつある。今後、ど...

532号 2020/6/15

東京大学の大学院在籍中から6年半ひきこもった石井英資さんへのインタビューで...

531号 2020/6/1

「子どもに休みグセがついてしまい、学校生活に戻れるか心配」、そんな声に対し...