瀧本裕喜さん(撮影・堀田純)
「ひきこもったことは言わないほうがいいよ」。友人にそう言われモヤモヤしたひきこもり経験者の瀧本裕喜さん。「ひきこもりその後」の葛藤を書いていただいた。
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ひきこもりはつらい。しかし、ひきこもりから社会に出たあとも、社会のひきこもりに対する無理解から、何度もつらい経験をしてきた。今回はそのことを書こうと思う。
僕は、18歳から25歳のあいだ、7年間ひきこもっていた。その後「このままではいけない」と思い、社会復帰するためにアルバイトの面接を受けた。
履歴書にできた空白を見て「どうすごされていたんですか?」と質問された。7年ひきこもったことを正直に打ち明けると、面接官はおどろいて、目をそらし、僕と顔をまったく合わせなくなった。
「本当に7年ひきこもっていたんですか?」と何度も質問され、結局バイトは落とされた。ほかのバイト面接でも同じ質問をくり返し受けた。
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