社会学者・関水徹平
ひきこもり問題とは「どう乗り越えるべき問題」なのだろうか。社会学の観点から関水徹平・立正大学准教授に執筆いただいた。
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日本社会では、さまざまな生きづらさ・働きづらさ(うつ、貧困、発達障害など)を抱えた人たちが、家族をよりどころにせざるを得ない社会が、政策的に形成されてきました。
それは「日本型福祉社会」という政策です。この政策は、オイルショック以降、1970年代に提唱されました。
国民の生活保障にとって重要な所得保障とケア提供のうち、所得保障は企業(男性正社員)に、ケア提供は家族(女性の専業主婦)に割り当てるものです。
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