不登校新聞

529号 2020/5/1

コロナで慌しいなか、家庭で安心してすごすために

2020年04月30日 17:33 by kito-shin

 新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言が、ゴールデンウイーク明けまで、日本全国に出されました。

 学校を一斉に休校にしたときは、現場の混乱云々と騒がれていましたが、今や日本国中が「ステイホーム」。

 小池百合子都知事もユーチューブで、ヒカキンの質問に答えて、「命を守ることを第一に考えて、お家にいてね」とアピールしています。

 少し前まで、ひきこもりの人たちが肩身を狭くしていたのとは、隔世の感がありますね。

 学校は、教室に数十人が密に集まる場所なので、「密閉、密集、密接の3つの密」を避けましょうとなると、なかなか再開できません。

 いざ再開となっても、各家庭や先生方の対応も含めて、しばらく混乱が続きそうです。

 そんななか、不登校のお子さんたちは、家でどのようにすごしているのかと気になっています。

 不登校になりたてで、お家にいる子は、さまざまなことで不安になることが多いです。世の中のことに敏感になり、怖がるお子さんも多いです。

 世界中にコロナが蔓延し、今日は何人感染、死者は何人と毎日のように聞かされていたら、怯える子がいて当然です。

 一方、「つらい朝」さえやりすごせばなんとかなった子どもたちにとっては、しんどい状況が続きます。

 ふだんであれば、とっくに仕事に出かけているはずの父親や母親が在宅で勤務をしている。

 家のなかに自分しかいないという状況になって初めて、ぼうっと休むことができていた子どもたちにとって、それもままならなくなる。

 1日中、お家のなかが「3密」状態になってしまうことがありそうです。家族でも、「ソーシャルディスタンス」をとれるといいですね。

非難しないで

 お子さんが「コロナが怖いから外へ出られない」と話すなら「お家にいるから大丈夫」と安心させてあげてください。

 今は、この子はそんな気持ちなのだと親が納得してくれることは、お子さんの安心につながります。

 新型コロナへの取り組みを見ていると、専門家も政治家も、もちろん私たちも、日々多くのことを学びながら行動していかなければなりません。

 学ぶことは、一生ということがわかります。情報を得ること、考えること、学ぶことは、学校だけではないということは、未知のウイルスが出現してそれをなんとか最小限にくいとめようとしている、まさに今の私たちの現実です。

 コロナにより、学校は変わらざるを得ないと感じています。ネットによる授業や、調べることに個人個人がパソコンやタブレットを使うことは当たり前になっていくでしょう。

 だからこそ、今、お家にいるお子さんをユーチューブばっかり見ている、ゲームばっかりしているという非難の目で見ないでいただきたいと思います。

 興味を持ったことにアクセスしていく力は、未来へつながっていくと思うのです。(関川ゆう子)

【プロフィール】
(せきかわ・ゆうこ)長男が中学3年生のときに不登校になる。本紙理事。

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