不登校新聞

530号 2020/5/15

ひきこもり8050問題は本当に問題ですか? 臨床心理学者の反論

2020年05月18日 10:58 by shiko

 この数年、話題になってきたひきこもりの「8050問題」。臨床心理学者・ 西村秀明さんは、現場でひきこもる若者とつながるなかである種の違和感を抱えているそうです。

* * *

 昨年3月、内閣府から『中高年(40歳~64歳)のひきこもりが61・3万人(広義のひきこもり推計値)にのぼる』という調査結果が発表されました。

 すると、にわかに「8050問題」という表現が生まれ、世間でも騒がれるようになりました。

 「8050問題」とは、50代の子を80代の親が支えるという象徴的な意味でつくられた言葉であることは周知のとおりでしょう。

 中高年にもなってひきこもり(あるいはひきこもりを続け)、経済力を持たず(あるいは失って)、年老いていく親に依存するなど非道にしてあるまじき姿であるといった、ある意味、差別的な意図をもって「問題」と表現されているような印象を持ちます。

 しかし、一口に「8050問題」と言いますが、はたして、これは本当に「問題」なのでしょうか。

この続きは1ヶ月無料のお試し購読すると
読むことができます。

関連記事

「自分だけ取り残されている」不登校の子どもが春に感じる不安

526号 2020/3/15

「教育」って何のためにあるの?気鋭の哲学者が語る教育の本質

526号 2020/3/15

訪問支援をしてるので「寄り添う」とは何かを考えてみました

525号 2020/3/1

読者コメント

コメントはまだありません。記者に感想や質問を送ってみましょう。

バックナンバー(もっと見る)

535号 2020/8/1

「不登校」とひとくちに言っても、その理由や負った傷のかたちは人それぞれ。ど...

534号 2020/7/15

「子どもがゲームばかりで困る」という相談は多いです。児童精神科医の関先生に...

533号 2020/7/1

新型コロナウイルスの影響により休校していた学校も再開されつつある。今後、ど...