この数年、話題になってきたひきこもりの「8050問題」。臨床心理学者・ 西村秀明さんは、現場でひきこもる若者とつながるなかである種の違和感を抱えているそうです。
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昨年3月、内閣府から『中高年(40歳~64歳)のひきこもりが61・3万人(広義のひきこもり推計値)にのぼる』という調査結果が発表されました。
すると、にわかに「8050問題」という表現が生まれ、世間でも騒がれるようになりました。
「8050問題」とは、50代の子を80代の親が支えるという象徴的な意味でつくられた言葉であることは周知のとおりでしょう。
中高年にもなってひきこもり(あるいはひきこもりを続け)、経済力を持たず(あるいは失って)、年老いていく親に依存するなど非道にしてあるまじき姿であるといった、ある意味、差別的な意図をもって「問題」と表現されているような印象を持ちます。
しかし、一口に「8050問題」と言いますが、はたして、これは本当に「問題」なのでしょうか。
読者コメント
gongoncyan
読者のみ 先生のおっしゃる事もある意味、そうだと思います。 義兄が...