不登校新聞

530号 2020/5/15

「生きていていいのかな」経験者が語るひきこもりの本音【書籍紹介】

2020年05月15日 16:35 by koguma
2020年05月15日 16:35 by koguma

 自分なんて、生きていていいのかな――。本書の帯に書かれたその一言は、多くのひきこもり当事者が語る本音だと思います。

 本書はフリージャーナリストの保坂渉さんが4人のひきこもり当事者や経験者を取材したもの。

 いじめで不登校になったことをきっかけにになった者。就職した会社になじめずにひきこもった者。なかには、10年以上ひきこもった者もいれば、ひきこもりを何度かくりかえしている者もいます。

 それぞれが自身の生い立ちを交えながら、またその状態を抜け出すまでの過程の語りを読んでいくと、ひきこもりが持つ多様さにあらためて気づかされます。

 登場人物の一人である雅人さん(仮名)は、小中学校でのいじめが原因で、高校 1年生のときに不登校になります。

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