コロナの影響で自粛が続いたこの間、不登校当事者・経験者たちは「休校」や「ステイホーム」をどのように感じていたのだろう。「不登校はステイホームには慣れているのかも」と思っていたが、実際に話を聞いてみると、それぞれ複雑な思いを抱えていた。今回は2名にこの間の思いを書いていただいた。(東京編集局・茂手木涼岳)
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学校の再開に不安な気持ち
コロナが流行し始めたとき、大学1年生だった私は大学生活になじむことができなかった。話せる人はいたが友だちと言える人はいない。
だからコロナウイルスで大学の授業が延期される前から、大学2年の学生生活が怖かった。
ガイダンスでひとりになったらどうしよう。ひとりで講義を受けてひとりで昼食を食べて、ずっとひとりなのかな。ふくらんでいくマイナスの妄想。
私はひとりでいるのが好きではない。というか、正確にはまわりの目が気になるのでひとりでいる自分がイヤなのだ。
だからコロナウイルスによる影響が出る前から、春休み後が不安で不安でしかたなかった。
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