不登校新聞

531号 2020/6/1

体験したからわかる充電の意味、勉強を始めるその前に大事なこと

2020年05月28日 12:46 by koguma

 文科省が年2回実施している「高等学校卒業程度認定試験」(以下、高認)。合格すると、高校卒業と同程度の学力があると認められる。高認経験者に当時のようすやその後について、高橋由紀さん(仮名・33歳)にお話をうかがった。

* * *

――現在のご職業からお聞かせください。

 今は教育関係の会社に勤めていて、オンライン授業の配信や運営に携わる仕事をしています。

――不登校のいきさつは?

 私が不登校になったのは、高校1年生の夏休み明けからです。出席日数も足りなくて留年が決まったんですが、結局は高校を中退しました。そこから2年間くらい、家にひきこもるようになりました。

――高認を受けたのは?

 19歳のときです。英検2級を持っていたので英語の受験が免除になり、残りの科目をその年の夏にすべて受験して合格しました。

 高認を受けた理由は大学へ行こうと思ったからです。私が住んでいたのは田舎で、学校へ行っていないことや高校を中退したことも近所には知れ渡っていたと思います。

 そんな周囲の目が怖くて自分の部屋からほとんど出なかったので、両親との仲もよくなくて。今が人生で最悪なとき、そんな「底つき」を実感する日々でした。

 この状況をなんとかしなくちゃと思ったとき、社会にもう一度戻る方法として、大学へ進学することしか思い浮かばなかったんです。

 中学生までは勉強もきちんとする優等生だったし、地元で一番の進学校に通っていたという自負もあったので、「勉強ならばなんとかなるんじゃないか」って思って。

高認のため上京

 そこで高認について調べ始めることになるんですけど、何度か壁にぶつかりました。

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