不登校新聞

532号 2020/6/15

不登校経験者が考える親が学校に意見を言う難しさ

2020年06月15日 11:19 by kito-shin
2020年06月15日 11:19 by kito-shin

 今回執筆したのは、神内(じんない)真利恵さん。「モンスターペアレント」という言葉の影響について、ご自身の思いも交えながら書いていただいた。

* * *

 「モンスターペアレント」という言葉を聞いたことがあるだろうか。聞いたことのない人のほうが少ないかもしれない。

 モンスターペアレントとは、学校や教員に非常識なクレームをつける親のことを指す言葉だそうだ。たしかにモンスターペアレントは問題だと思う。

 しかし、この言葉が保護者にとって、マイナスに作用してしまうこともあるのではないかと私は思う。

 学校という場所においては、基本的に保護者よりも教師のほうが立場が強いと思われる。わかりやすいところで言えば、教師は成績の決定権を持っている。

 それに、クラス内の環境づくりなども教師に一任されている状態だ。保護者からすれば、学校で何が行なわれているかは子どもに聞くか、学級だよりのようなものを読むしか、知ることができない。

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