今回執筆したのは、神内(じんない)真利恵さん。「モンスターペアレント」という言葉の影響について、ご自身の思いも交えながら書いていただいた。
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「モンスターペアレント」という言葉を聞いたことがあるだろうか。聞いたことのない人のほうが少ないかもしれない。
モンスターペアレントとは、学校や教員に非常識なクレームをつける親のことを指す言葉だそうだ。たしかにモンスターペアレントは問題だと思う。
しかし、この言葉が保護者にとって、マイナスに作用してしまうこともあるのではないかと私は思う。
学校という場所においては、基本的に保護者よりも教師のほうが立場が強いと思われる。わかりやすいところで言えば、教師は成績の決定権を持っている。
それに、クラス内の環境づくりなども教師に一任されている状態だ。保護者からすれば、学校で何が行なわれているかは子どもに聞くか、学級だよりのようなものを読むしか、知ることができない。
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