新型コロナウイルスの影響で、多くの学校が休校になった。また、学校再開後はおもに大学でオンライン授業が行なわれている。在宅しながら学ぶことができるオンライン授業の普及は、不登校の子たちにとって希望になりうる。今回2名の不登校経験者にオンライン授業の意義を書いてもらった。また、オンライン授業導入への課題や可能性について、教育哲学者・苫野一徳がコメント。本紙記者の茂手木涼岳も同趣旨で執筆した。
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神内真利恵さん(20代)
私の通っている大学はコロナの影響で今学期の授業はすべてオンラインとなった。そこでオンライン授業をいくつか受けてみたところ、「これは最高だ」と思った。
私が感じたオンライン授業のよい点を、3つ紹介しようと思う。
①質問や発言が容易
オンラインになったことで、勇気がいるであろう授業中に手をあげる行為が、タッチひとつ、クリックひとつになった。
しゃべることが苦手でも、チャットに文字で書き込むことで自分の意見を伝えられる。授業に積極的に参加しやすくなったと感じている。
②通学・キャンパス移動がなくなった
毎日電車に乗って通学する必要がなくなったのは多くの人にとってメリットだろう。
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